究極の名盤!LED ZEPPELIN Ⅳ特集!
2010-08-14
さて、番組スタートして1年4ヶ月経ちますが、
今回は、今まで手をつけていなかったのが不思議なくらいの
超ベタな、超大名盤を特集しましょう!
『ロックの名盤の代名詞!LED ZEPPELIN 4 特集』。
日本では、LED ZEPPELIN4なんて言われてますが、
海外では、フォーシンボルズなんて呼ばれたり・・・
結局、正式タイトルすらないという不思議な大名盤。
ロックの学園の生徒の皆さんは全員持ってるとは思いますが、
改めてこの名盤に針を落としてみましょう!
M. ROCK AND ROLL / LED ZEPPELIN
1曲目にお送りしたのは、すでにロックのスタンダードナンバー。“ROCK AND ROLL’”!
こんなにシンプルなエイトビートのR&Rなのに、
完全オリジナルなツェッペリン・サウンド。
ドラム・ジョン・ボーナムの唯一無二のグルーヴがすさまじい!
ですよね。そして、そのものズバリ!のタイトル。ズルいよねーー。
M. BLACK DOG / LED ZEPPELIN
2曲目にお送りしたのは、1971年リリースのその大名盤から
ギタリストなら、だれしも1回はコピーしたであろう名曲
“BLACK DOG”です。
現在のRECでは常識のクリックを丸っきり使ってない。
だから、拍数では定義できない、とんでもなく変なタイミングで
全員のリフがスタートする!
そのスリリングさ、これがROCKですよね!!!
ジミー・ペイジのギターがモタったりするのも、ROCK!!
うまくやることだけがカッコよさじゃないんですよねーー。
さてさて、LED ZEPPELIN。
1968年に結成されたイギリスのロックバンドですね。
以前、この番組では、1枚目のアルバム~3枚目のアルバムは
特集しました。あえて、メジャーすぎる4枚目は避けていましたが、
今日はその4枚目です。
まぁ、前にもやっているので、バンドの歴史をかいつまんで
説明すると・・・
もともとヤードバーズというイギリスの人気バンド
(エリック・クラプトン、ジェフ・ベックを輩出した有名バンド)
にいたジミー・ペイジが新しいヤードバーズをつくるべく、
ボーカリストのロバート・プラントを誘い、
ギャラが安くて嫌がるドラムのジョン・ボーナムを無理やり加入させて、名アレンジャーでベーシスト&キーボディストの
ジョン・ポール・ジョーンズを入れて作ったバンドが
LED ZEPPELINなんですね。
この4人が生むサウンド、グルーヴはまさにミラクル。
まさに、ケミストリーでした。
1969年のデビュー時から、一瞬で本国イギリス、
そしてアメリカまでを虜にしてしまいます。
M. FOUR STICKS / LED ZEPPELIN
1969年のデビューからほぼ口コミだけで大ブレイクした彼ら。
なぜ、口コミか?
まぁ、とにかくテレビや雑誌などのマスコミ嫌いだったため、
そしてとにかく彼らが金持ちで、バックステージでの乱痴気騒ぎが
派手だったことをマスコミが叩きまくって、
余計にマスコミと仲が悪くなったため、
当時の英米のメディアからは常に酷評されていたそうです。
にもかかわらず、パフォーマンスの凄さと音源の素晴らしさで、
あっという間にスーパースターに!
1969年のセカンドアルバムでは、ビートルズ「アビーロード」
を蹴落として、英米で7週1位!というとんでもない記録を打ち立てます。
因みに、60年代後半は、まさにヒッピー文化の真っ只中!
ジミヘン、ジャニス、ドアーズなんかが、“Love & ピース”を
テーマに、ベトナム戦争へのアンチとしての音楽活動を行って、
ドラッグでハイになる・・・。
それがロックの象徴だった時代に、
そういった政治姿勢を全く見せず、ロックをよりハードに、
先進的に、そしてグルーヴィーにすることだけに注力した。
LED ZEPPELINは、それが、ある種、特異的だった!
だから、ヒッピームーブメントが終わろうがなんだろうが、関係なかった。
流行廃りにも流されない、強烈な個性になったんでしょうね。
バンドは、1970年のサードアルバムでは、アコースティックな
サウンドに傾倒して、メディアからは大酷評される中、それでも大ヒット。
そして、翌年リリースされたのが、今日特集している4枚目です。
アルバムタイトルもなし。
ジャケットにバンド名もなし。
というビジネスを無視したリリース!
レコード会社が、とにかく大反対する中リリースされたアルバムは、
結局、その内容の素晴らしさで、現在までにアメリカだけで
2300万枚を売り上げる
モンスターアルバムとなります。
M. WHEN THE LEVEE BREAKS
/ LED ZEPPELIN
お送りしたのは、現在でも究極のロックドラム・サウンドと
呼ばれている“レヴィー・ブレイク”。
HIPHOPアーティストにもサンプリングされています。
だって、このバスドラムのサウンドは、凄すぎますよね。
なぜ、こんなサウンドが録れたのか?
このアルバムは、レコーディングスタジオではなく、
イギリスのハンプシャー州にあるヘッドリィ・グランジという大邸宅で
RECされたんですね。
“レヴィー・ブレイク”のドラムサウンドは、この大邸宅の吹き抜けの
玄関ホールで収録されたそう。
だから、こんな凄まじいアンビエンスの音がとれたんですよね。
微妙なタイミングでかかっているディレイも、
ひょっとしたら自然なディレイなのかもしれません。
下手したら、世界で最も有名なロックの名盤『LED ZEPPELIN 4』.
とてつもないジミー・ペイジの拘りで、同年代のロックアルバムと比べても
極端にクオリティの高いサウンド。
そして、ロックの攻撃性と、イギリスのトラッド的な
アコースティックサウンドの見事なまでの融合。
そして、楽器隊3人の、まるで塊のような唯一無二のグルーヴ。
40年前に、ロックはここまで進化していたんですね。
そして、次にお送りする8分間の名曲は、そのLED ZEPPELINの魅力が
全て詰まった究極の1曲です。
あのクラシック界の巨匠:カラヤンをして、
「オーケストラで演奏するとしても、これ以上のアレンジを必要としない名曲」
と絶賛された名曲中の名曲です。
それまで、Black Sabbathをはじめ、その他のイギリスのロックバンドと
比較されてきたLed Zeppelinは、この曲で、
他の誰とも比較されない、究極、そして、伝説のロックバンドになります。
M. STAIRWAY TO HEAVEN / LED ZEPPELIN