Jack Johnson 『イン・ビトウィーン・ドリームス』特集!
2010-08-23
グルーヴィーな“Staple It Together”。 アコギだけじゃなくて、エレキのカッティングも最高ですよね! さて、さっきの話の続きです。 プロサーファーだった17歳のときに大怪我を負った彼が、 数ヶ月のリハビリ期間に暇つぶしに手にしたのが、ギターでした。 なんとなく触っていくうちに、徐々に、音楽にのめり込んでいきます。 そして、ハワイを離れ、カリフォルニアの大学に進学。 趣味で音楽を続けながら、映画や映像のイロハを学びます。 大学卒業後に、またハワイに戻ったジャックは、 友人のプロサーファーらと共に、サーフィン旅行をしながら、 大学で学んだことを生かして、サーフィン映画を撮影します。 今では、サーフ・フィルムの定番になっている 『セプテンバー・セッションズ』(2000年)ですね。 ちなみに、それ以前のサーフ・フィルムは、 パンキッシュでハードな音楽に乗せて、究極のライディングを でも、ジャックが作ったフィルムは、 自然が作り出す波をゆったりと美しく撮影して、 ピースフルなサーファースピリット、友情を描いた作品でした。 そして、その中のBGMはジャック自身によるもの。 アコースティックでオーガニックなサウンドは、 そして、それに注目したのはサーフ界だけではありませんでした。 当時、新進気鋭のシンガーソングライターとして話題だった “ロデオ・クラウンズ”というそのナンバーを、 あっという間にデビュー、となります。 2001年。デビュー作
M. Better Together / Jack Johnson
Jack Johnson2005年の大ヒットアルバム
『In Between Dreams』特集!
本当に、夏の終わりに癒される名盤ですよね・・・。
さて、
Jack Johnsonは、1975年に、ハワイ・オアフ島の
ノースショアに生まれました。
サーファーたちが、最も憧れて、最も恐れる波:
パイプラインで有名なその場所に生まれたんですから、
ジャックも当たり前のようにサーフボードで
遊ぶようになります。
それこそ、1~2歳の時には、父親のサーフボードに
乗っていたそうです。
実力もメキメキUP!
高校生のころには、世界最高峰のサーフィン大会:
パイプライン・マスターズにも出場するほど、
大注目のプロサーファーだったそうです。
<あの!クイックシルバー社とプロ契約を結んでいた
そうですから、その実力は、ホント凄かったんですね。>
そんな彼に転機が訪れたのが17歳のとき。
サーフィンの最中に、海底のサンゴ礁に体を叩き付けられた彼は、
頭蓋骨にヒビが入って、頭部を100針以上縫うケガを
負ってしまいます。
M. Staple It Together / Jack Johnson
『シッカー・ザン・ウォーター』(1999年)と
見せるものがほとんど。
ピースフルな映像にピッタリとハマって、
新たなサーフ・フィルムのスタンダードとなりました。
G.LOVEがジャックの才能に惚れ込んで、
自身のアルバム曲の作曲を依頼します。
今度はベン・ハーパーのマネージャーが聴いて、また才能に心酔。
「ブラッシュファイアー・フェアリーテイルズ」のリリースです。
M. Sitting, waiting, wishing / Jack Johnson
次にお送りしたのは、当時ラジオでOAされまくっていた大ヒット曲
“Sitting, waiting, wishing”です。
グラミー賞にもノミネートされましたよね。
さて、2001年についにミュージシャンとしてデビューした
ジャック・ジョンソン。
この遅咲きの新人のデビュー作は、インディー作品にもかかわらず、
口コミでジワジワと人気を獲得。
結局はメジャー作品として再リリースされて、
ミリオンヒットとなりました。
新たな世紀のスタンダード:
エコ、スローライフといった流れにピッタリハマったんでしょうか…。
または、人々は作りこまれたポップ・ソングに飽き飽き
していたんでしょうか…。
2003年には、セカンドアルバム『ON AND ON』をリリース。
これも、瞬く間にメガヒット。
全米3位を獲得して、日本でもラジオ、雑誌、TVなどで
大プッシュされました。
日本での初単独公演は、発売数分でソールド・アウト!
凄いです。
そして、彼の提案する“新たなサーフ・スタイル”は、
日本の若者の心をつかんで、サーフィンが大ブームに!
週末の海岸はいつも大混雑!
「サーフィンやってりゃモテる!」
というちょっと滑稽な状況になりました。
M. Never Know / Jack Johnson
さて、さっきの話のつづきですが・・・
新たなサーフミュージックで一気に大人気になった
ジャック・ジョンソンが2005年にリリースしたのが、
今日特集している『In Between Dreams』。
全米2位、全豪1位、全英1位、カナダ3位、ニュージーランド1位!
と英語圏全体で大ヒットして、
世界的な評価を受けるキッカケになった大名盤です。
グラミー賞にもノミネートされて、ジャック・ジョンソンの名前は、
サーファーでなくとも知るものとなりました。
セカセカして、ストレスだらけ。
電車の中で肩がぶつかっただけでぶん殴ってしまうような
ギスギスした世の中の、一服の清涼剤のようなサウンドは、
世界中の人々を癒し続けています。
M. CONSTELLATIONS / Jack Johnson