THE ROLLING STONES!“スティッキー・フィンガーズ”特集!
2011-04-24
『祝40周年! THE ROLLING STONES
“スティッキー・フィンガーズ” 特集』
1971年.
新たなレーベルと共に、再スタートしたストーンズ。
アルバムには、猥雑なR&Rが詰まっています!
M. BITCH / THE ROLLING STONES
1曲目にお送りしたのは、1971年のそのアルバムから、
“BITCH”です。
完全なるSEXソング。
道徳性のカケラもありません。
ミック・テイラーが加わっての新生ストーンズのサウンドですが、
同じようなR&Rナンバーでも、60年代とは明らかに違う、
タイトなサウンドがとにかくカッコいいですよね。
M. BROWN SUGAR
さて、次にお送りしたのは、アルバムからのシングルヒットナンバー!
アメリカで1位、イギリスで2位となった名曲“ブラウン・シュガー”
です。
問答無用の名曲ですよね。
1970年代初のストーンズのナンバー1ヒット。
まさに、70年代の幕開けを飾る名曲です。
ブラウン・シュガー、というのは“褐色の砂糖”と直訳できますが、
“精製前のヘロイン”とか、“黒人のセクシーな女性”なんて
意味もあるらしく・・・
歌詞を見ると、まぁ、かなり“ヤバい”感じになっています。
ちなみに、アルバムタイトル【スティッキー・フィンガーズ】とは、
マスターベーションの事らしく、どちらにしても、
教育上よくありません(笑)。
国によっては、放送禁止にも指定されていた、という事も納得ですよね。
そして、サウンドは見事!としか言えません。
キース・リチャーズのギターリフ、そしてリズムキープで、
バンド全体がグルーヴしていく感じ。
そこにからまるミック・テイラーの堅実で切れ味鋭いギタープレイ。
そして、チャーリー・ワッツのちょっと跳ねるようなエイトビート。
ギターとドラムの間をぬうビル・ワイマンのベース。
もちろん、ミック・ジャガーのLIVE感あふれるボーカル。
そこにサックスが入ることで、より立体的なR&Rになっていますよね。
まさに、世界レベルのR&R!というにふさわしい
絶頂期ストーンズのマスターピースですよね。
M. SWAY
次にお送りしたのは、1971年のそのアルバムから“SWAY”です。
泥臭いストーンズのブルーズが堪能できますよね。
ミック・テイラーのスライドギター、たまりません。
さすが!元ブルースブレイカーズ!
天才ギタリストの加入で、確実に新たな次元のストーンズに
生まれ変わっています。
さてさて、1971年。
このアルバムをリリースする前後のローリング・ストーンズは、
様々な困難と闘っていました。
1960年代後半は、メンバーのドラッグ中毒が深刻化。
初代リーダーでギタリストのブライアン・ジョーンズがバンド脱退後、
自宅プールで死亡するなど、そのドラッグ依存は、
バンド活動に深い影を落としました。
また、LIVE会場での刺殺事件<オルタモントの悲劇>など、
貰い事故のような悲劇も起きましたね。
そんな中、バンドは新メンバーのギタリスト:
ミック・テイラーと共に、新たなストーンズを作るため、
力を尽くします。
1970年には、以前から険悪だったレコード会社デッカ・レコードを
離れて、自分たちの自由にできるレーベル
“ローリングストーンズ・レコード”を設立。
その際に、あの有名なストーンズの“ベロマーク”も作られました。
当時、ミック&キースは28歳くらいでしょうか・・・。
60年代のストーンズに別れを告げて、過去の悲劇に別れを告げて、
第2期黄金時代へと向かっていきました。
M. WILD HORSES / THE ROLLING STONES
次にお送りしたのは、1971年のそのアルバムから、
こちらも大ヒットシングル!
ガンズとか、スーザン・ボイルなんかもカバーしていましたね!
“WILD HORSES”です。
12弦&ナシュビル・チューニングのアコースティック・ギターの
演奏をバックに歌うミック・ジャガーのボーカル。
素晴らしいですよね。
並みのボーカリストなら退屈な曲になりそうですが、
徹底的に耳を引っ張って、心を奪いますよね。
ロックが大きなビジネスとなって、そしてドラッグと騒乱に塗れた
60年代。その過去との決別がテーマとなった名曲中の名曲です。
さてさて、このアルバム。
あと言っておくべきは、あの有名なジャケットですよね。
ポップ・アート界の伝説:アンディ―・ウォーホールが手掛けた
このジャケット。
モノクロ写真で、男性のジーンズだけを収めたものですが、
明らかに大きなイチモツがモッコリしています。
そして、アナログ盤では、ジーンズのジッパー部分には、
本物のジッパーを使用。
ジッパー開けたら、パンツ一丁の写真が出てくる、という
まさに、レコードジャケットがアートになった記念すべき作品でした。
それ以降、それを模したジャケットが多発しましたが、
ちゃんとアルバムタイトルともリンクして、
バンドイメージともリンクしてアートとして成り立っていた、
というのは数少なかったですよね。
さて、1971年のこのアルバム以降。
ビートルズも解散して、ジミヘン、ジャニスもジムモリソンも
この世を去った中、ローリング・ストーンズは、
現役の1960年代のレジェンドとして、音楽界の頂点として
70年代、80年代、90年代、そして21世紀、
と力強く駆け抜けていきます。
ミック・ジャガー、キース・リチャーズは、現在67歳。
まだまだ現役です。
M.MOONLIGHT MILE