ホール&オーツ!「モダン・ヴォイス」特集
2011-02-06
『珠玉のロックンソウル!
ホール&オーツ モダン・ヴォイス 特集』。
ソウルミュージック&ロックンロール。そして素晴らしい2人の歌声。
80年代、みんなが彼らに夢中でした。
M. You Make My Dreams
1曲目にお送りしたのは、1980年にリリースされたアルバム
『モダン・ヴォイス』から、全米5位のシングルヒットナンバー
“YOU MAKE MY DREAMS”です。
フォー・トップス、アイズレーなんかを思わせるナンバー。
アツくなりすぎないバックの演奏が逆にボーカルの凄みを
際立たせますよね。
M. United State
さて、2曲目にお送りしたのは、1980年のそのアルバム
[モダン・ヴォイス]から“United State”です。
ハードなロックンロールナンバー!コーラスアレンジも見事です!
途中でスローになるブリッジ部分のアレンジも、
ホール&オーツならでは、ですよね。
さてさて、今日の主役ダリル・ホール&ジョン・オーツですが、
その出会いは1960年代後半のアメリカ:フィラデルフィアの
テンプル大学です。
ダリル・ホール(ブロンドの方!)は、小さいころからスポーツが苦手で
音楽と読書が好き。大学も普通に入学していました。
ジョン・オーツ(濃い顔の黒髪の方!)は、スポーツ万能でバンド活動も
大好き!大学には何とレスリングの奨学生として入学していました。
そんな2人が地元のダンスホールで出会い意気投合。
音楽の趣味もバッチリ!ということで、お互いに刺激しあって、
徐々にミュージシャンへの道を歩んでいきます。
バンド結成以前は、何と2人でボーカルのみのドゥー・ワップ・
グループに参加していたそうですから、本当に2人で楽しく音楽活動を
模索していたんですね。
そして、2人でソングライトもスタート。
フォークロックのような楽曲、また白人なりに消化した
ソウルミュージックを中心に書き溜めた楽曲が認められて、
1972年にアトランティックと契約。
ついに、ホール&オーツがデビューします!
M. Kiss on my list
お送りしたのは、1980年のそのアルバムから、
問答無用の大名曲“KISS ON MY LIST”です。
1981年に3週連続で全米ナンバー1を記録しています。
安っぽいリズムマシーンの音と生ドラムの音のミックスが
ホント80’sっぽいですよね。
そして、次のアルバムの大ヒット曲「Private Eyes」とテンポ感、
サウンド感がほぼ一緒!この曲がヒットしたから、
2番煎じで「Private Eyes」を書いた、っていうのが丸わかりですよね。
さてさて、さっきの話の続きですが、
1972年についにデビュー!となったダリル・ホール&ジョン・オーツ。
セカンドアルバムからは、念願のスマッシュヒットシングルが
飛び出して、そして移籍後1977年には、
よりソウル色を色濃くだした「リッチ・ガール」というシングルで
全米1位!と、大活躍しますが、そこから2~3年、
パッタリとTOP10ヒットが出なくなります。
そこまで、玄人好みのソウル・ミュージックを奏でて、
白人が黒人のR&B、ソウルを歌う“ブルー・アイド・ソウル”の代名詞!なんてもてはやされていた彼らですが、
ヒットがなくなったことで、方向性を徐々に変えていきます。
ヒットメイカーとしても名高い:デヴィッド・フォスターを
プロデューサーに迎えて、当時、流行に流行っていたディスコビート
を取り入れたり、ニューウェイブなサウンドも取り入れたり、
と試行錯誤を重ねます。
ただ、なかなか結果は出ません。
そんな中で、「もう誰も頼れない!」
と思ったかどうかは分かりませんが、ついに彼らはセルフプロデュース
を選択。心機一転、起死回生の作品をリリースすべく、
アルバム制作に入りました。
M. Everytime You Go Away
次にお送りしたのは、1980年のそのアルバムから、
“Everytime You Go Away”です。
どっかで聴いたことあるなぁ・・・という方!
そうです。1985年のポール・ヤングの全米ナンバー1ヒット曲の
オリジナルがこの曲なんですよね。
でも、本当にアレンジ次第で曲の印象って変わるものですね。
ホール&オーツのこのメンフィス・ソウル風のアレンジも見事ですが、
さすがに重過ぎます。軽やかなアレンジのポール・ヤングバージョン
がやっぱりナンバー1ヒット!にふさわしい気もしますよね。
さてさて、1980年、起死回生の一発!
としてセルフプロデュースで制作したこのアルバム
「モダン・ヴォイス」。
ソウルミュージック、ロックミュージック、AORが、
素晴らしくコマーシャルに、でも陳腐でなく詰まったアルバムは、
シングルヒットも連発しながらロングヒットすることになります。
また、当時かなりきつくジャンル分けされていたアメリカのラジオ局の
中で、黒人音楽専門チャンネルがこぞって彼らの新しい音楽:
ロックンソウルな音楽をオンエアするようになります。
ホール&オーツは、排他的でもあった、黒人と白人の音楽ジャンルの
垣根をぶち壊した先駆者でもあるんですね。
このアルバムをリリースした後の彼らの活躍もものすごいものが
ありました。アルバム「Private Eyes」、「H2O」など出すアルバムはどれもがミリオンセラー。
1980年代、まさにこの世の春を謳歌します。
以降は活動休止期間もありながらも、現在でも精力的に活動。
そして、2011年2月、久々に来日公演を行います!
東名阪で計5公演!
行かれる方、珠玉のロックンソウルを思う存分、お楽しみください!
M. ふられた気持ち