CHEAP TRICK!at 武道館!!
2010-07-17
広島の踊るダメオヤジさんからのリクエスト!
『元祖BIG IN JAPAN!
CHEAP TRICK“at武道館”特集』。
1978年発表。初来日公演をLIVE録音してリリースされた名盤
『at 武道館』。そうなんです!
初来日公演で武道館が満杯になるほど、当時のCHEAP TRICKは
超人気アーティストだったんです。それも、日本でだけ
M. COME ON, COME ON / CHEAP TRICK
1曲目にお送りしたのは、『COME ON, COME ON』です。
それにしても、女の子たちの金きり声が凄いですよね!
本当に、当時は日本の若い女の子たちがCHEAP TRICKの
美形なボーカルとベースに夢中♪
アメリカでは、全然売れてないのに日本ではバカ売れして武道館も満杯!
というまるでアイドルのような状況になっていました。
ただ、そこでアイドルに収まらないのがCHEAP TRICKの凄いトコ。
本当にクオリティの高いロックナンバーで、
日本の男の子たちも夢中にさせて、
そして最終的には、アメリカも制覇することになるんですね。
M. HELLO THERE / CHEAP TRICK
さて、CHEAP TRICK。
ボーカル・ロビン・ザンダー、ベース・トム・ピーターソン:これが2枚目組。
そして、ギターはコミカルなルックスのリック・ニールセン、
ドラムは・・・、短髪で丸めがねでチョビヒゲで太っちょのバン・E・カルロス。これが、コメディキャラ組。
その4人で1970年代中ごろにアメリカで結成されたバンドです。
1977年には、アルバム『CHEAP TRICK』でメジャーデビュー。
60年代のポップロック、そして70年代ハードロック、パンクなどを
ベースに奏でられる独特のロックンロール、そして4人バラバラのユニークな
ルックスは、一部では話題になるものの、商業的には失敗。
200位にも入らないほど、ヒットには恵まれませんでした。
同じ年にリリースされたセカンド・アルバム『蒼ざめたハイウェイ』でも、
やっと100位に入る程度。アメリカでは、まるで売れる気配がありませんでした。
ただ、そのころ、遠く離れた島国では、彼らのアルバムが飛ぶように
売れていきます。
M. サレンダー / CHEAP TRICK
1977年の2枚目のアルバム『蒼ざめたハイウェイ』で、日本のみで
爆発的にブレイクした彼ら。
「甘い罠」、「今夜は帰さない」がシングルチャート1位となる
大ヒットとなりました。
当時の日本のファンは、ほとんどが若い女の子。
アルバムジャケットに写る、ボーカル・ロビンとベースのトムのルックスに
ノックアウトされた、ミーハー女性がほとんどだったようです。
ただ、その女性たちと仲良くなりたくてファンになった男たち、
そして、素直にロックンロールに魅了された音楽ファンも集まって、
日本では、独特のシーンが形成されていきました。
あまりの日本での人気で、1978年のサードアルバムは日本先行発売になるほど。
そして、日本でのロビン&トムのアイドル的人気を意識してか、
アルバムジャケットも、その2人だけの記念写真のようなものになってます。
そして、1978年。待望の初来日公演です。
4月25日は福岡。
26日は名古屋。
27日、大阪。
28日、30日は、日本武道館。
5月1日静岡。
アメリカでは無名に近いバンドは、空港到着から、多くのファンに熱狂的に
迎えられました。
M. 今夜は帰さない / CHEAP TRICK
日本のファンに熱狂的に迎えられた1978年のCHEAP TRICK初来日公演。
この公演は、日本のレコード会社の発案で、
LIVEレコーディングされることになりました。
録音されたのは、大阪厚生年金会館でのLIVEと、日本武道館での2日間のLIVE。
その中からのベストテイクが、アルバム『at 武道館』に収録されたんですね。
なので、武道館じゃないLIVEも入っているんです(笑)。
まぁ、『at 厚生年金会館』なんて、ちょっとダサいですもんね。
このLIVEアルバムは、1978年10月にリリースされました!
本国では無名の俺たちをここまで応援してくれた日本のファンへの
特別な感謝の印として、日本のみでのリリース、となったんですね。
M. 甘い罠 / CHEAP TRICK
さて、日本のみでリリースされたこのアルバムですが、
この人気が徐々にアメリカへと飛び火していきます。
輸入盤が、じわじわとアメリカで売れ始めるんですね。
結局、翌年には正規のアルバムとして、ワールドワイドでリリースされ、
アメリカでは、アルバムチャート4位!となる大ヒットを記録します。
『BIG IN JAPAN』
日本だけでアイドル的に人気のエセロックバンドと揶揄されたCHEAP TRICKは、
ついに、アメリカでのブレイクを手にするんですね。
そして、そのキッカケを作ったのも、ここ日本のファン。
ここから、『BIG IN JAPAN』は、バンドの成功の定石、となっていきます。
BON JOVI、POISON、Mr.BIGなど、日本をキッカケに成功したバンドは
数知れず。そして、『武道館』という名前も、世界中のアーティストの憧れ、
となっていきました。
M. BIG EYES / CHEAP TRICK