西日本豪雨から4か月…広島・呉の今。~感謝編~|旅人:おだしずえ

2018-10-19


やっほー!お元気ですか?大丈夫ですか?
旅人のおだしずえです。

今回ご紹介する場所は、生まれ故郷で、今も生活しているところなので、
旅日記というより、ふるさとご紹介になるかもしれません。

広島、呉に帰ってきたのが、今から4年前。
東京、大阪で、仕事していたので、帰ってきたばかりの時は、
いつも使う呉線は単線で、「待ち合わせのために8分停車します」と言われて、
え?!そんなに??と、1人で密かに心の中でビックリしたり、、、
とかはあったけれど、基本的には、生まれ育った故郷は、時間の流れも人の動きものんびりしていて、心地よかった。


それに新しい場所や出会いもあるので、ふるさと再発見!なんて感じで、楽しかった。

帰ってきて半年後の2014年の8月20日に起こったのが広島豪雨災害。
今ほど耳馴染みでない豪雨災害に、広島の人は、ショックを受けた。

私もその1人だったけど、そんな中、約1カ月後に、
地元でのラジオの番組が急遽始まり、
ただの故郷ではなく、生きていく場所となっていったのです。

8.20豪雨災害から4年。
「なんかよく知らないおばさんが地元に帰ってやっとるらしい」、
という番組も、少しずつ受け入れられるようになってきて(笑)、
1000回を迎えようとしていた矢先、西日本豪雨災害が起こりました。


被害の状況や、生活に必要な情報を伝えるだけの日々。
それでも、少しずつ日々の生活を取り戻し、復旧から復興へと、
広島は進んでいってたけれど、その後すぐ、関西を台風が襲い、
北海道の地震もあり、人々の記憶の中では、薄まりつつあった、、、


そんな時!
かつての仕事仲間から、『応援に行くよ!』と、声がかかった、
広島に来てくれた、本当に嬉しい!

今回は、ひとりのラジオパーソナリティが、4か月感じたことを、


4年で築いた繋がりを手繰り寄せ、想いをお伝えする、
そんな旅になると思いますが、もし、興味を持ってくれたら、
あなたが旅人になって来てくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

境川付近

呉は、海軍があったので、

大空襲に合い、市街地は、焼け野原になりました。
詳しいことは、『この世界の片隅に』の、漫画やアニメでご覧ください(笑)。


その中で、焼け野原になる前、
主人公のすずさんと旦那さんの周作さんがデートをした時、作品のタイトルになった、
「この世界の片隅にうちを見つけてくれてありがとう」と言ったのが、
境川の小春橋。


豪雨災害の前は、リスナーさん達と、《映画「この世界〜」を現地で見て
呉の街を散策しよう〜》とか企画して、映画みたいに橋から灰が峰を眺めたり。
でも、この境川も、土砂や流木でいっぱいになりました。


今は、とても穏やかです。

 

 

 

 

 

 

 

 

〈くれ災害ボランティアセンター〉
で働く小野さんは、くれ散策の時に出会った人。
この人も、私と一緒、Uターン組です。


帰ってきて、すごく呉のこと勉強していて色々教えてくれました。
地元の良さや、問題を色々語り合っていたけど、
豪雨以降は、すぐに立ち上がったボランティアセンターで、
被災した人のニーズや、ボランティアさんのマッチングなどで
めちゃくちゃ忙しくしていた。問題点が沢山あった。

 

 

 

 

 

 

 

 


こんなことは、この町では、初めてのことで、みんなが戸惑っていたのだ。
今は、住宅や、心のケアに移行してきているけれど、
まだ、ボランティアさん募集の場所もあります。
お待ちしてます!
全国から、大勢の方が来て助けてくださいました。
みんな心から感謝しています!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「呉は大丈夫じゃ〜。」
基本的の呉の人はのんきなのです。
陸の孤島となり、食べ物など物資がなくなっていってても、断水になっても、
「よっぽどのことになったら、自衛隊が助けてくれるけえ」
と、大きな声では言わなくてもみんなが信じていました。

断水はきついですね。
1人2リットルで3日分は備蓄を、とは聞いてたけど、
なかなかできないでいたけど、今は、痛い目にあったので、
ちゃんと置いてあります。

ラジオでは、最初、給水場所を全て言ってました。
たとえ、15分かかろうと、命に関わる情報だから。


それから、入浴できる場所を、また15分。

毎日情報が変わるから、毎日言う必要がある。
大事なお水だから、お風呂に入れないので、断水になってない銭湯に人が押し寄せる。


でも、お金もかかるので、海上自衛隊の入浴支援などが有難い。
でも、猛暑の中、2時間、3時間待ち。
「いつになるんね〜」と、イライラしがちになるけれど、
そんな時に、音楽が♫♫!!


海上自衛隊の音楽隊が演奏してくれていたのだ。
音楽って、ほんとに癒してくれるんだ。
涙が出てくる。

支援がありがたい!
音楽がありがたい!
こんな時だからこそ、
人の心がありががたい!

音楽隊は、音大出身の人がほとんど。
その合わさった音は、素晴らしい。

いろんな行事に演奏するので、ぜひ、聞きに来て欲しいです!

 

 

 

 

 

 

 

 

4年前の広島豪雨災害の時に、
広島の人は、ショックを受けたけれども、全国からボランティアさんが来てくれて、自分たちが何をしたらいいのかを学びました。

安芸郡小屋浦町で、話を聞いた山田一雄さんも、
4年前にボランティアをして、エキスパートになり、
今回、広島市から始めて、一段落したら、別の地に移動して
活動されてる1人です。

 

 

 

 

 

 

 

 


鉄板焼きの「うつろ木」は、自分のお店が被災してるにもかかわらず、
ボランティアさんの集まる場所として、場所を解放していた。
おかあさんも、店長も、4年たった今、話してくれたのは、
「ほんとに、人が助けてくれたんよ。
今も、帰って来てくれるんよ。
お好み焼きを食べに。ははははは(笑)。」

美味しい!
とにかく、
美味しい!

この度、みなさんにお世話になりました。
本当にありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


恩返しをするためにも、元気に生きていってます。
どうぞ、美味しいお好み焼き、食べに、遊びに、
広島に来てくださいね!

待っとるよ。

旅人 おだしずえ