スリップノット!
2012-01-23
『猟奇趣味的音楽集団!Slipknot“スリップノット”特集』。
M. Spit it out / SLIPKNOT
M. Wait And Bleed / SLIPKNOT
ちょっといい感じのセクシーなボーカルではじまるのに・・・
曲が進むとやっぱりSlipknot!
ドラム・パーカッション・ターンテーブルのスクラッチ音のグルーヴが
やっぱりすごい!
そして、すべての楽器を聞かせようとの無理やりのMIXが
実に混沌としてて、すげーっす。疲れます。
さてさて、スリップノットは、アメリカの中部の州:アイオワで
1995年に結成されました。
ちなみに、アイオワ州は養豚業とトウモロコシの生産が盛んな州。
まぁ、田舎なんでしょうね。
ちなみに、あのジャズミュージシャン:グレン・ミラーの出身地でもありますが、
最近ではあまり有名なアーティストは出てませんね。
だからこそ、このスリップノットの出現は衝撃だったでしょうね。
9人組。
ボーカル1人。ギター2人。ベース1人。ドラム1人。
までは普通ですが、そこにパーカッション2人、DJ1人、
サンプラー1人が加わって、まぁ、とにかく音数と情報量が多くて
混沌としたへヴィーロック/ミクスチャーロックを
アマチュア時代からやってました。
これだけのメンバーの多さ、しかもリズム楽器がこれだけ多いですから、
そのグルーヴをまとめ上げるのは、実は並大抵の事ではないですよね。
本当に、自分たちの地下室で必死に練習して、このバンドサウンドを構築して
いったんだそうです。
まぁ、アイオワという土地柄ですから、都会のように遊び場所も多くなかった
ことも功を奏したんでしょうかね。
バンドサウンドはどんどん成長。1996年には自主制作のアルバムを発表します。
ただ、なかなかメジャー契約は獲得できずにいました。
バンドは地元のストリップのクラブで、
来る日も来る日もLIVEを続けていたんだそうです。
M. Eyeless / SLIPKNOT
次にお送りしたのは、アルバムから、“アイレス”です。
歌詞はもちろん滅茶苦茶・道徳性のかけらもありませんが、
こんな曲をLIVEでみんなで歌って、ストレス発散するなら、全然いいですよね。
さてさて、さっきの話の続きです。
1996年に自主制作盤をリリースしますが、なかなか状況は好転することなく、
来る日も来る日も地元アイオワ州デモインのストリップクラブでLIVEをしていた
彼らですが、そんな彼らに救いの神が現れます。
へヴィー・ミュージック・シーンでは知らぬ者のいない超有名プロデューサー:
ロス・ロビンソン。
<KORNとか、マシーンヘッド、リンプ・ビズキットなど、
まさに1990年代後半のミクスチャーロック/RAP METALの立役者ですね。>
彼が、このアイオワ州のローカルバンドに夢中になっちゃうんですね。
わざわざ、彼らの地下リハーサル室まで来て、そしてLIVEも見て、
完全にノックアウト。
『レコード契約がなかろうが、オレは君たちをプロデュースする!』
と宣言。その後、あっという間にレーベルを自身で作って、
第1弾アーティストとしてスリップノットをプロデュースします。
それで発売されたのが、このアルバム【スリップノット】です。
1999年のことでした。
M. No Life / SLIPKNOT
1999年にリリースされたこのアルバム。
メタル、ロック、インダストリアル、ノイズ、ラップ、様々な要素を
ごった煮にしてアウトプットされるへヴィーナンバー。
でも、メロディやリズムがキャッチーなので、
意外なほどに聞きやすいんですよね。
ただ、このアルバムもすぐに売れたわけではありませんでした。
日本でのイニシャル:初回流通は、たったの400~500枚だったそう。
アマチュアより少ない感じですよね。
本国アメリカでも、大した初回出荷じゃありませんでした。
厭世観溢れる歌詞、病的で破壊的なパフォーマンス。
究極のラウドミュージックともいえるほどの緻密で情報量の多いサウンド。
徐々に口コミが広がっていって、アルバムはどんどん売れていきます。
2000年2月の初来日公演は、会場に入れない客が暴動を起こすほど、
ファンの熱気はたかまっていきました。
まさに、次世代のロックスターが誕生した瞬間でした。
M. (Sic) / SLIPKNOT
さてさて、、、スリップノット、といえば、一番の特徴はその見た目、ですよね。
9人全員が作業着にマスク姿、というかなり猟奇趣味的、ホラー的な雰囲気で
デビューしました。とにかく怖すぎるルックスで大暴れするわけですから、
キッズたちはやっぱり興味そそられますよね。
怖いものみたさ、です。
まぁ、当たり前ですが、本人たちにとってはかなりキツいみたいで・・・。
ラバー素材で呼吸困難になったり、汗がへばりついたり、
マスクについている長―い釘が、他のメンバーに刺さったり・・・と、
いろんなトラブル続出、のようです。
だから、マスクはどんどん変化していってますね。
ちなみに、あの!エルム街の悪夢の特殊メイクなんかで有名な
日本人スクリーミング・マッド・ジョージが、マスク制作を担当していました。
9人分、ですから相当お金もかかりますよね。
スリップノットは、まさに、周到に準備されたプロジェクトだったことが
分かります。この成功も必然、だったんでしょうね。
M.Liberate / SLIPKNOT
M.Purity / SLIPKNOT