飲むだけじゃない!山梨ワインの楽しみ方|旅人:佐藤千晶

2019-11-07

こんにちは!食べること、飲むことが大好きな旅人佐藤千晶です。
今回は私の大好きな「山梨ワイン」の旅ということで、胸がはずみます!!

 

でも今回のタイトルは「飲むだけじゃない!山梨ワインの楽しみ方」。
「飲むだけじゃない」とは・・・?!
では旅のスタートです!!

 

 

 

 

 

 

 

 

まずやってきたのは、辺り一面、ぶどう畑ともも畑が広がっている
山梨県笛吹市御坂町にあるワイナリーの笛吹ワイン。

 

笛吹ワインの看板には「試飲ができます」のほかに
「ワイン造りができます」との文字が・・・・!!

 

 

 

 

 

 

 

 

早速中に入ると、ふぁ~んとワインのいい香りが広がっています。

 

さてさて、ワイン造り体験って一体どんなことをするのでしょうか?
笛吹ワインの矢崎雅也さんにお話を伺いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

矢崎さん「収穫から搾汁までをやっていただきます。
畑に行って収穫作業をしていただきます。そこでぶどうも食べられますよ。
品種は季節によって、最初はデラウェア、マスカットベーリーA、甲州という風に変わります。次にですね、採ってきていただいたぶどうを踏んでいただきます(にこにこ)」
優しい笑顔でにこにこお話する矢崎さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

え!聞き間違いじゃないよなあ・・・と思いながら聞き返します。

 

佐藤「や、矢崎さん、ぶどうを踏むんですか???
ぶどうを足で踏むんですよね??なんだか申し訳ないような・・・」

 

矢崎さん「はい。足で踏んでいただきます(にっこり)。
今は機械ですが、昔は足でぶどうを踏んでワインを作っていたんですよー。
頑張りましょう!」

 

矢崎さんに案内していただき、
まずはワイン用のぶどう選びをするためにぶどう畑へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンクがかった鮮やかな赤の「甲州」の品種のぶどうが、
見える範囲奥までずらーっと並びます。

 

矢崎さん「ワイン用のぶどうを3,4房選んでいただいて・・・。
あと、ぶどうは食べ放題ですので、お好きな数だけ!」
ということで、採りたてのぶどうをぱくり。
甘くって後から程よい酸味が追いかけてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

これがワインになるんだー!!どんな味のワインになるのかな?
と、ワクワクしながら、ぶどうをパクパク・・・

 

キキタビスタッフから、
「食べてばかりいないで、ワイン用のぶどうをはやく選びなさい」
という声が聞こえた気がしたので(笑)
気合いを入れてワイン用のぶどう選ぶことに!
この子がいいかな?おや、この子かな?と選ぶのも楽しくなってきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

選んだぶどうを持って、いざワイナリーへ!!

 

今度の工程はぶどう踏みです。
家族連れで楽しんいる方もたくさん。

 

体験を終えたご家族に話を聞いてみたら
「訪れるのは2回目で、楽しくていい思い出になったので、
3年ぶりにまた体験しに来ました」とのこと。
お子さんも満面の笑みで体験していました。

 

初心者の私も、さっそく挑戦です。

 

 

 

 

 

 

 

 

高さ40㎝幅1mほどの大きなタライに、私が収穫したぶどうを入れて・・・
消毒をした長靴をはいて踏みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

「食べ物を踏む」という本来はあまりない体験に、
抵抗感というか申し訳なさを感じながらも、好奇心もむくむく。
美味しいワインをつくるために・・・
「では!踏ませていただきます・・!!」と宣言してぶどうと対面。
いよいよ踏みます。

 

オオオオオオオ!!

 

ぶちっ!ぐにゅぐにゅという音とともに、
しっかりとした、踏みごたえがある感触が・・・!!

 

なんていうんだろう、
霜柱を踏んだときの感じと似ていて・・・楽しくなっていきます。
「美味しくなーれ」と念じながら、踏み続ける私。

 

 

 

 

 

 

 

 

踏み終えたぶどうは、矢崎さんが搾汁機に入れてくれます。

 

踏みたて、いや、搾りたての100%生ジュースを試飲。
グビグビグビ・・・

 

甘くて飲みやすく、ほのかな酸味があって、後味がさわやか!!
グビグビグビ・・・

 

これはワインになってもきっと美味しいんだろうなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて最後はボトルに貼るラベルの作成です。

 

テーブルに色鉛筆やマジックなどが揃っていて、
自由に絵や文字を描いてオリジナルのラベルを作ることができます。

 

携帯電話やスマホで撮った写真をラベルにプリントすることもできるので、
当日、ぶどう畑を背景に家族や友達と撮った記念写真をラベルにすることも!

 

私は絵心がないといわれるので、絵よりも写真・・と思ったのですが、
テーブルに用意された色とりどりの色鉛筆をみて、
せっかくなら旅の思い出を絵にしたい!と思い、描くことに!
童心にかえりながら、手を動かします。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、あれやこれや悩んで、山梨の豊かな自然の緑を背景に
ぶどうを描き・・旅を振り返って、武田信玄公も描いてみました!

 

じゃーん!!!

 

どうですか?!

 

 

 

 

 

 

 

 

キキタビスタッフと矢崎さんの苦笑いで全てを悟りましたが、
渾身のオリジナルのラベルができました。(笑)

 

オリジナルラベルを貼ったワインが届くのはクリスマス頃とのこと。
世界に一つだけのオリジナルのマイワインで乾杯できる日が楽しみです♪

 

 

 

 

 

 

 

 

さてワイン造り体験を終えて向かった先は、甲府駅から徒歩1分の甲州夢小路へ。

 

甲府の城下町を再現した食事や買い物ができるエリアで、
石畳に移築した古民家や蔵づくりのお店などレトロな雰囲気です。

 

 

 

 

 

 

 

 

江戸時代から明治初期までの200年以上、
甲府の街の人々に時刻を知らせていた時計台を再現した、
「甲府 時の鐘」を発見。

 

現在は、時計台の足元にボタンがついていて、
押すと約20秒後に鐘が鳴るシステムになっています。

 

誰でも押すことができるということで、私も押させていただきました。
江戸時代や明治時代に住んでいた皆さんが
時にこの鐘を眺め、この鐘の音を聞きながら生活していた様子を想像し、
しばし想いを馳せました。

 

 

 

 

 

 

 

 

鐘の音を聞きながら、甲州夢小路を散歩。

 

一つ一つの施設のつくりが可愛いなぁ。
和スイーツをベンチに座ってほおばるカップルにお話し聞いたり、
ガラス作家さんのワイングラスや酒器が並ぶお店に入ったり、
ぶらぶら散歩を楽しみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

気になったお店は、山梨ワインが壁一面に並ぶ「甲州ワイン蔵」さん。
「テイスティングもできる」との文字をみて、おじゃましました。

 

店員さんに「白の甘口が好きです」と好みをつげると、」
新酒の中から選んでくださいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

1杯432円。ハーフグラスだと216円。
季節や日によって試飲できる種類が変わるとのことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

駅からも近いですし、小江戸情緒あふれる街並みを歩きながら
ちょっとひっかけようかな・・と
気軽に粋な気分になれる甲州夢街道。
通いたくなる場所が一つ増えたぞ。
小江戸にタイムスリップして散歩している気分を味わえました。

 

 

 

 

 

甲府駅から徒歩5分。
住宅地を抜けますと、突如として海外のような景色があらわれます。

 

チャペルのあるヨーロッパの街並み・・・
ここは南フランス?と思うようなおしゃれな光景が広がっているんです。

 

入り口には、倉庫のような平屋建ての建物。

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは「SADOYA ワイナリー」。
SADOYA ワイナリーの山本英甲さんにお話しを伺いました。

 

佐藤「結婚式帰りのような、ドレスアップした女性を見かけますが・・・」

 

山本さん「はい。チャペルがあるので結婚式もできるんです。
毎週のように予約が入っています。
もちろん、こちらの敷地内でワインを作っていまして・・・
施設は奥からワインの醸造場、チャペル、披露宴会場、
レストラン、ワインブティックとなっていまして、
地上部分で2200坪、地下に700坪、貯蔵庫がございます」

 

 

 

 

 

 

 

 

結婚式事業も手掛け、甲府駅近くという立地ワイナリーも構えるSADOYAさん。
見学ツアーもあるということなので、参加させていただきました!

 

真っ暗な階段を降りて、お化け屋敷のような地下へ・・・
まず案内されたのが、浴室のようなタイル張りの大きな部屋。

 

山本さん「この部屋自体が、ワインを保存していたタンクだったんですよ」

 

ひえー!タンクの中!なんと貴重な空間!

 

ワインの瓶7万本が作られていたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

搾汁機や破砕機など当時使っていたワイン造りの機械も見せていただきました。
ぶどうの種まで破砕してしまうと苦みがでてしまうので
つぶさないように工夫した仕組みになっていることなど、
丁寧にご説明いただきます。

 

そして続いて通された部屋に飾られていたのは、歴史を感じる白黒写真。
昭和11年の開墾当時の自社農園の写真だそうで、
まだ周りには何もなく、そこに畑を耕す鍬をもって立っている様子がわかります。

 

SADOYAさんは甲斐善光寺の土地を譲りうけて、開墾したんだとか。
海外のワイン専用ぶどうを日本にもってきて栽培し、
日本で初めて成功したのはSADOYAさんということも教えてもらいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山本さん「次は、これからのSADOYAです。今まさに樽熟成している部屋です」
部屋に入ってみると、薄暗くて肌寒くてヒンヤリとします。

 

120前後の樽が並んでいて、1樽に300本分のワインが入っているそうです。
ここにワインが眠っているわけですね。

 

山本さん「一家に一樽!ワインの消費もお願いします」と勧めていました(笑)
山本さんの流ちょうな分かりやすい説明で、
SADOYAさんの歴史、ワイナリーの歴史をじっくり学べました♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の旅のおかげで、ワイン造りの工程や歴史を知ることができて、
より山梨ワイン愛が深まりました。
ワインを飲むたびにありがたみを感じて、より余韻に浸りながら堪能できそうです。

 

行く先々で一升瓶の山梨ワインが置かれていて
それを皆さんグラスではなく湯飲み茶わんで楽しむともおっしゃっていて
ワイン文化が山梨の地に根付いていることも改めて実感できました。

 

 

 

 

 

 

 

 

これからも日本の、山梨ワインの消費と文化のためにも
美味しく飲みつづけるぞー!!
ほろ酔い気分で山梨ワインの旅を終えました♪
(このロケのあとも何杯か堪能しました(笑))

 

皆さんもぜひ「飲むだけ」じゃなく学んで、そして味わって
山梨ワインを楽しみに旅をしてみてくださいね!